クリニックの予約システム徹底比較! おすすめの予約システム7選

あなたは、クリニックの予約システム導入を検討したことはありますか? 予約システムを導入することで、患者さんの待ち時間ストレスを軽減できるだけでなく、クリニックの業務効率化にもつながります。

この記事では、クリニックの予約システムを4つのタイプに分類し、それぞれの特徴やメリットをわかりやすく解説していきます。 さらに、予約システム導入のメリットや注意点、おすすめの予約システム7選も紹介します。

目次

クリニックの予約システム4つのタイプ

クリニックの予約システム4つのタイプ

予約システムは大きく分けて4つのタイプがあります。それぞれのタイプの特徴を理解して、自院に最適なシステムを選びましょう。

予約特化型: 電話対応減で業務効率化

予約特化型のシステムは、電話やインターネットから患者さんが直接予約できるシステムです。予約受付業務をシステム化することで、スタッフの電話対応時間を減らし、受付業務の効率化を進めることができます。

例えば、これまで1日に20件の電話予約を受けていたとします。1件あたり5分の電話対応時間を要していた場合、1日あたり100分もの時間を電話対応に費やしていたことになります。予約特化型のシステムを導入することで、これらの電話対応を大幅に削減することができ、空いた時間を他の業務に充てることができるようになります。

予約特化型のシステムは、電話対応に追われているクリニックや、受付業務の効率化を進めたいクリニックにおすすめです。

LINE対応型: 患者との距離を縮めて集患

LINE対応型のシステムは、患者が使い慣れたLINEアプリ上で予約やキャンセルなどの手続きができるシステムです。

LINEは国内で利用者数が多く、患者にとっても抵抗なく利用しやすいツールと言えるでしょう。LINE公式アカウントを通して、診療時間や場所などの基本情報を発信したり、健康に関するアドバイスやキャンペーン情報を配信したりすることも可能です。

例えば、定期的な健康診断の案内や、季節性の病気の予防接種に関する情報などを配信することで、患者の健康意識を高めると同時に、クリニックへの来院を促すことができます。

LINE対応型のシステムは、患者との距離を縮め、コミュニケーションを活性化させたいクリニックにおすすめです。

アプリ対応型: かかりつけ化で再来率アップ

アプリ対応型の予約システムは、クリニック専用のアプリを提供し、患者がアプリ上で予約やキャンセル、診察券の確認、医療費の支払いなどを行えるようにするシステムです。アプリを通して、クリニックからのお知らせやクーポンなどを患者に配信し、再来予約を促す機能を持つものもあります。

アプリ対応型のシステムは、患者の利便性を高めると同時に、クリニックのファンを獲得し、再来率の向上を図りたいクリニックにおすすめです。

受付対応業務効率化型: スムーズな受付で満足度向上

受付対応業務効率化型の予約システムは、予約管理だけでなく、受付や会計、電子カルテとの連携など、受付業務全般を効率化する機能が搭載されたシステムです。患者情報の入力や会計処理などを自動化することで、受付スタッフの負担を軽減し、受付業務の効率化を進めることができます。

受付対応業務効率化型のシステムは、受付業務の負担を軽減し、患者満足度を向上させたいクリニックにおすすめです。

クリニック向けのおすすめ予約システムを機能で比較

おすすめ予約システムを機能で比較

数ある予約システムの中から、自院に最適なシステムを選ぶのは簡単ではありません。そこで、予約システム選びの際に注目すべき機能をいくつか比較していきましょう。それぞれの機能を理解した上で、自院のニーズに合ったシステムを見つけていきましょう。

自動音声応答で電話対応を効率化

自動音声応答システム(IVR)は、電話対応を自動化することで、スタッフの負担を大幅に軽減できる機能です。患者は電話をかけるだけで、音声ガイダンスに従って予約や問い合わせができます。

IVRを導入する際は、分かりやすくスムーズな音声ガイダンスを設定することが重要です。診療科目ごとにガイダンスを分岐したり、予約変更やキャンセルの手順を明確に伝えたりするなどの工夫が必要です。

また、自動音声応答システムに対応していない電子カルテを使用している場合は、連携させるために別途費用が発生する場合があるので注意が必要です。

電子カルテ連携で情報共有をスムーズに

電子カルテと連携できる予約システムを選ぶことで、患者情報や予約状況をリアルタイムで共有できます。予約システムから電子カルテに患者の来院情報を自動で送信し、受付業務を効率化できるシステムもあります。

連携できる電子カルテの種類はシステムによって異なるため、導入前に確認が必要です。また、連携するためには、電子カルテ側にも設定が必要な場合があります。

予約方法の多様化でクリニックのニーズに対応

現代の患者は、電話だけでなく、WebサイトやLINEなど、様々な方法で予約したいと考えています。そのため、多様な予約方法に対応しているシステムを選ぶことが重要です。Webサイトから24時間いつでも予約できるシステムや、LINE公式アカウントから簡単に予約できるシステムなどを導入すれば、患者の利便性を高められます。

予約方法が多様化すると、年齢やライフスタイルに合わせたサービス提供が可能になるため、新規患者の獲得にもつながります。

院内表示ディスプレイ連携で待ち時間ストレスを軽減

院内表示ディスプレイと連携できる予約システムであれば、待ち時間や診察の順番を患者に分かりやすく伝えることができます。受付番号と待ち時間の目安を表示したり、診察までの流れを動画で説明したりすることで、患者の不安を軽減できます。

院内表示ディスプレイと連携することで、患者に待ち時間の目安を伝えるだけでなく、クリニックからの情報発信ツールとしても活用できます。

クリニック向けの予約システム導入のポイント

予約システム導入を検討し始めると、そのメリットの多さに魅力を感じる一方で、本当に自院に合ったシステムなのか、コストに見合うのか、セキュリティ面は大丈夫なのかなど、様々な疑問や不安が浮かんでくるかもしれません。

この章では、予約システム導入を成功させるためのポイントをわかりやすく解説していきます。

導入コストやランニングコストの確認

予約システムを導入する際には、初期費用や月額費用などのコストが発生します。システムによって価格帯は様々なので、自院の予算に合わせて導入しやすいシステムを選ぶことが重要です。

初期費用

  • システム導入費用:システムの導入時に必要な費用で、数万円から数十万円程度が一般的です。
  • 機器購入費用:予約システムを利用するために必要なパソコンやタブレット端末、プリンターなどの費用です。
  • 設定費用:システムの初期設定やカスタマイズに必要な費用です。

月額費用

  • システム利用料:予約システムを利用するための月額料金で、数千円から数万円程度が一般的です。
  • 保守費用:システムのアップデートやトラブル対応などの費用です。

導入コストを抑えるためには、無料トライアル期間が設けられているシステムを利用してみるのも良いでしょう。無料トライアル期間を利用すれば、実際にシステムを使ってみて、自院に合うかどうかを判断することができます。

コスト面だけで判断するのではなく、長期的な視点で、クリニックの経営状況や患者さんの利便性向上に繋がるシステムを選ぶことが大切です。

スタッフへの操作説明や導入研修

予約システムをスムーズに運用するためには、スタッフ全員がシステムの操作方法を理解し、使いこなせるようになる必要があります。そのため、導入時には、スタッフに対して、操作説明や導入研修を丁寧に行うことが重要です。

操作説明会では、システムのログイン方法から、予約の登録・変更・キャンセル方法、患者情報入力、各種設定など、基本的な操作方法を説明します。また、導入研修では、実際にシステムを操作しながら、具体的な業務の流れを体験してもらうと良いでしょう。

さらに、マニュアルを整備したり、よくある質問集を作成したりするなど、スタッフがいつでも参照できる資料を用意しておくことも大切です。

予約システム導入当初は、スタッフから「操作が複雑で覚えられない」「従来のやり方の方がやりやすい」といった抵抗があることも少なくありません。しかし、根気強く操作指導を行い、システムのメリットを理解してもらうことで、スムーズな運用に繋がるはずです。

セキュリティ対策と個人情報保護の徹底

予約システムには、患者さんの氏名や住所、電話番号、診療情報など、重要な個人情報が多数登録されています。そのため、セキュリティ対策を徹底し、患者さんの個人情報を安全に管理することが極めて重要となります。

予約システムを選ぶ際には、個人情報保護法に準拠したシステムであるか、適切なセキュリティ対策が施されているかをしっかりと確認しましょう。具体的には、以下のようなセキュリティ対策がされているシステムを選ぶことが重要です。

  1. アクセス制限:アクセス権限を設定し、許可された担当者のみが患者情報にアクセスできるようにする。
  2. データの暗号化:患者情報を暗号化して保存することで、万が一情報漏洩が発生した場合でも、内容が読み取れないようにする。
  3. サーバーのセキュリティ対策:予約システムのサーバーを適切に管理し、外部からの不正アクセスを防ぐ。
  4. バックアップ体制:定期的にデータのバックアップを取り、システム障害発生時にも速やかに復旧できるようにする。

また、クリニック側でも、パスワード管理の徹底や、スタッフへのセキュリティ意識向上のための研修などを実施し、患者情報の保護に努める必要があります。

おすすめのクリニック予約システム7選

CLINICSカルテ

CLINICSカルテは、診療所向けのクラウド型電子カルテで、オンライン診療や予約管理を一元化できるシステムです。クラウドベースであるため、場所を問わずアクセスが可能で、問診やレセプト処理も効率化されます

さらに、セキュリティ対策が万全で、診療所のニーズに合わせた柔軟な運用ができる点も魅力です。コストはクリニックの規模や必要な機能に応じて異なりますが、クラウド型のため初期費用やメンテナンスコストの削減が期待できます。

項目内容
会社名株式会社メドレー
サービス名CLINICSカルテ
サービスURLhttps://clinics-cloud.com/karte
料金クリニックの規模や必要機能によって異なる。詳細は公式サイト参照

メディカル革命

「メディカル革命」は、クリニック向けの予約管理システムで、業務効率を向上させる戦略的な経営ツールです。高度な予約最適化エンジンを搭載し、オンライン診療、LINE予約、QRコードチェックインなどの多彩な機能が特徴です。

クラウドベースのため、常に最新のシステムを利用可能です。料金は予約登録数に応じて課金されるスタータープランと、個別見積もりの通常プランが提供されています。

項目内容
会社名GMO医療予約技術研究所株式会社
サービス名メディカル革命
サービスURLhttps://medical-reserve.co.jp
料金予約登録数に応じたスタータープラン、または個別見積もり

ヨヤクル

「ヨヤクル」は、他の予約システムと比較して、オンライン予約だけでなく、自動音声電話(CTI)やLINE予約といった多彩な予約受付方法を提供する点で優れています。

患者の利便性を向上させつつ、クリニック側には待ち時間の短縮や受付業務の負担軽減をもたらします。さらに、電子カルテやレセプトシステムとの連携が可能で、各クリニックのニーズに合わせた柔軟なカスタマイズができる点が大きな強みです。他のシステムより機能の幅広さが際立っています。

項目内容
会社名株式会社ヨヤクル
サービス名ヨヤクル
サービスURLhttps://yoyakuru.jp
料金月額9,000円(税別)〜、初期費用160,000円(税別)〜

やくばと for clinic

「やくばと for clinic」は、他の予約システムと異なり、シンプルで直感的な操作性を重視しつつも、Web予約や電話予約(代理入力機能)に対応しています。

特徴的なのは、電子カルテやレセプトシステムとのスムーズな連携により、業務効率が大幅に向上する点です。また、リマインド通知やキャンセル対策機能が充実しており、無断キャンセルを減らす仕組みも備えています。価格は月額14,800円で、初期費用は198,000円となっています。

項目内容
会社名株式会社メドピア
サービス名やくばと for Clinic
サービスURLhttps://yakubato.jp/clinic/index.html
料金月額14,800円、初期費用198,000円

Emidel

Emidel(えみでる)は、医療機関向けのシンプルかつ低コストの予約システムです。導入が簡単で、電子カルテとの連携が不要なため、特に小規模クリニックや専門クリニック向けに最適です。

ワクチン接種や発熱外来の予約管理に対応しており、カスタマイズの柔軟性も高いです。費用は月額8,800円からで、初期費用は無料でサービス開始月は月額料金も無料です。最短5日で導入可能で、サポートも充実しています。

項目内容
会社名東杏印刷株式会社
サービス名Emidel(えみでる)
サービスURLhttps://www.tokyop.co.jp/emidel/
料金月額8,800円~、初期費用無料

Cure Smile

CureSmileは、LINEやWeb予約を使い、患者が簡単に予約できるシステムです。電子カルテやレセプトシステムと連携でき、受付業務を大幅に効率化します。

LINEを利用した「ラクLINE」により、患者は専用アプリ不要で、スムーズなコミュニケーションが可能です。使いやすさと低ランニングコストが特徴で、月額13,200円および初期導入費用11万円から利用可能です。LINEを最大限活用し、診療の効率化を実現しています。

項目内容
会社名マムクリエイト株式会社
サービス名CureSmile
サービスURLhttps://curesmile.jp
料金月額13,200円(税込)~

3Bees

3Beesは、クリニック向けの予約管理・順番管理システムで、特にLINEを活用した予約・順番取り機能が特徴です。患者はLINEで簡単に予約や順番確認ができ、クリニック側では待合室の混雑を避けることができます。

また、iPadなどを使った自動受付や診察順番のリアルタイム表示も可能です。患者のスマホを使ったシンプルな操作性が強みです。料金はクリニックの規模により異なります。

項目内容
会社名株式会社メディ・ウェブ
サービス名3Bees
サービスURLhttps://www.3bees.com
料金クリニックの規模や機能により異なる

まとめ

クリニックの予約システムは、「予約特化型」「LINE対応型」「アプリ対応型」「受付対応業務効率化型」の4つのタイプに分類され、それぞれに特徴があります。

クリニックに最適なシステムを選ぶには、予約管理だけでなく、患者とのコミュニケーションや再来院促進、受付業務効率化など、様々な機能を比較検討する必要があります。導入コストやランニングコスト、スタッフへの操作説明、セキュリティ対策なども考慮し、自院のニーズに合ったシステムを選びましょう。

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この記事を書いた人

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