病院広告のNG表現とは?医療広告ガイドラインの注意点とチェックリスト

病院広告のNG表現とは?医療広告ガイドラインの注意点とチェックリスト

本記事では、病院広告を制作する上で遵守すべき医療広告ガイドラインの要点と、規制に対応しつつ信頼性を高める「医師監修」の活用法を解説します。「ガイドラインの規制が複雑で、どの表現が違反にあたるのか判断が難しい」とお悩みの広告担当者様へ、4大禁止事項や代替表現、公開前のチェックリストまで網羅的にご紹介します。

500名以上の現役医師ネットワークで企業の広告制作を支援するMedrockが、医師監修のメリットや競合と差をつける活用法も詳しく解説。広告表現に関する具体的なお悩みや医師監修の導入については、まずは無料オンライン面談でご相談ください。

✓この記事でわかること
  • 医療広告ガイドラインの4大禁止事項と具体的な代替表現テクニック
  • 公開前に使えるガイドライン簡易チェックリスト
  • 医師監修・医師タイアップが病院広告の信頼性と競合優位性を高める理由
目次

病院広告で注意すべき医療広告ガイドラインの4大禁止事項

病院広告を制作する際は、厚生労働省が定める医療広告ガイドラインを遵守する必要があり、特に4つの禁止事項への注意が求められます。これらの規制は、患者が不適切な広告によって誤った選択をしないように保護することを目的としています。

ガイドラインに違反すると、罰則の対象となる可能性もあるため、広告担当者は内容を正確に理解しておくことが重要です。

①比較優良広告|「No.1」「日本一」などの最上級表現は原則NG

比較優良広告は、他院よりも自院が優れていると示す表現であり、客観的な根拠がなければ使用できません。具体的には、「日本一」「No.1」「最高」といった最上級の表現や、「県内トップクラスの実績」のように他院と比較して優位性を示すものが該当します

これらの表現は、患者に誤った認識を与え、適切な医療機関の選択を妨げるおそれがあると考えられています。

②誇大広告|事実を過度に誇張し、患者に誤認を与える表現

誇大広告とは、提供される医療内容について、事実を不当に誇張したり、実際よりも優れていると誤認させたりする広告のことです。例えば、治療の効果を「必ず治る」「100%安全」と保証する表現や、科学的な根拠が乏しい術後の回復率などを掲載することがあたります。

このような表現は、患者に過度な期待を抱かせ、冷静な判断を失わせる可能性があるため、厳しく禁止されています。

③患者の体験談|主観的な感想の掲載は限定解除要件が必要

患者の体験談は、内容が個人の主観的な感想であり、すべての人に同様の効果があることを保証するものではないため、原則として広告に掲載できません。これは、ある患者にとっては有効だった治療法が、他の患者にも同じように有効であるとは限らないからです。

ただし、一定の要件を満たすことで掲載が認められる「限定解除」という仕組みがあり、その活用には細心の注意が求められます。

④公序良俗に反する内容|品位を損なう表現やわいせつな内容

公序良俗に反する内容とは、わいせつな表現や、医療機関としての品位を損なうような広告を指します。具体的には、恐怖心や不安を過度に煽るビフォーアフター写真、差別を助長するような内容などが含まれると考えられています。

医療は人の生命や身体の安全に関わる重要なサービスであるため、その広告には高い倫理観と品位が求められるといえます。

【具体例つき】ガイドライン違反を回避する代替表現テクニック

医療広告ガイドラインに違反しないためには、禁止されている表現を客観的な事実に基づいた表現に置き換えるテクニックが重要です。ここでは、具体的なNG例と、それに代わるOK例を紹介します。これらのテクニックを参考に、患者に誤解を与えない、誠実な情報発信を心がけましょう。

NG例:「最高の治療」→ OK例:「当院では〇〇療法を提供しています」

「最高の治療」のような最上級表現は、客観的な根拠を示すのが難しく比較優良広告にあたるため、具体的な情報に置き換える必要があります。例えば、「最高の治療」と表現する代わりに、「当院では〇-〇療法を提供しています」のように、実施している治療法や導入している医療機器の名称を具体的に記載します。これにより、客観的な事実に基づいた情報提供ができます。

NG例:「必ず治る」→ OK例:「症状の緩和が期待できる〇〇療法」

「必ず治る」といった効果を保証する表現は、医療の不確実性を無視した誇大広告にあたるため使用できません。治療効果について言及する場合は、「症状の緩和が期待できる〇-〇療法」や「回復の可能性がある」といった、効果を断定しない表現を用いることが求められます。

これにより、患者に過度な期待を抱かせることなく、治療の可能性を伝えることが可能です。

NG例:「有名人も絶賛」→ OK例:客観的な事実のみを記載する

「有名人も絶賛」という表現は、個人の感想であり、治療効果を裏付ける客観的な根拠とはならないため、体験談の掲載にあたり原則として使用できません。

これは、たとえ著名人であったとしても、その感想は主観的なものと判断されるからです。広告では、学会からの表彰歴や公的な認定資格など、客観的に証明できる事実のみを記載するようにしましょう。

体験談を掲載するための「限定解除の要件」とは?

体験談を広告に掲載するには、医療広告ガイドラインが定める「限定解除の要件」をすべて満たす必要があります 。要件を満たさずに掲載するとガイドライン違反となるため、注意が必要です。具体的な要件を下記に整理します。

要件内容
媒体の特定・患者が自ら情報を求めてアクセスするウェブサイト等に掲載されていること
・バナー広告やリスティング広告は対象外
情報の併記・通常必要とされる治療内容、費用、主なリスク・副作用などをわかりやすく掲載すること
注意書きの記載・「これは個人の感想であり、効果・効能を保証するものではない」という趣旨の注意書きを明記すること
連絡先の明記・問い合わせや相談に応じるための電話番号やメールアドレスを記載すること

広告公開前に使える!医療広告ガイドライン簡易チェックリスト

広告を公開する前に、ガイドライン違反のリスクを自己点検できる簡易的なチェックリストを用意しました。制作した広告物が規制に抵触していないか、最終確認のためにご活用ください。

これらの項目を一つひとつ確認することで、意図しない違反を未然に防ぐことにつながります。

チェック項目確認する内容NGになりやすい表現例修正・確認のポイント
最上級表現や他院との比較表現はないか「No.1」「日本一」「最高」など、客観的根拠のない優位性を示す表現がないか確認する「地域No.1」「日本一の治療実績」「最高の医療を提供」「他院より優れた治療」客観的な根拠を示せない場合は削除する。「当院では〇〇に対応しています」など、事実ベースの表現に変更する
治療効果を保証・断定していないか治療の効果や安全性を確実であるかのように表現していないか確認する「必ず治る」「100%安全」「絶対に再発しない」「痛みなく治療できる」「改善が期待できる場合があります」「個人差があります」など、効果に個人差があることが伝わる表現にする
患者の主観的な体験談を掲載していないか治療内容や効果に関する患者の感想・口コミ・体験談を広告内に掲載していないか確認する「この治療で完治しました」「痛みがなくなりました」「先生のおかげで治りました」治療効果に関する体験談は掲載を避ける。掲載する場合も、広告規制上問題がない内容か慎重に確認する
費用・リスク・副作用などの必要情報が不足していないか自由診療や詳細な治療内容を掲載する場合に、費用・治療期間・回数・リスク・副作用などが併記されているか確認する治療メリットだけを強調して、費用やリスクの説明がないメリットだけでなく、標準的な費用、治療期間・回数、リスク、副作用、注意点をあわせて記載する
未承認の医薬品・医療機器に関する記述はないか国内未承認の医薬品・医療機器について、効果や安全性を誤認させる表現がないか確認する「最新の未承認治療で安全に改善」「海外で人気の薬なので安心」未承認である旨、国内承認薬等の有無、入手経路、諸外国での安全性情報など、必要な情報の記載が求められる可能性があるため慎重に確認する
ビフォーアフター画像を安易に掲載していないか治療前後の写真が、効果を保証するような見せ方になっていないか確認する写真だけを掲載して「ここまで変わります」と訴求する写真を使う場合は、治療内容・費用・リスク・副作用・個人差などの情報を併記し、誤認を与えない表現にする
誇大なキャンペーン表現になっていないか過度に受診をあおる表現や、品位を損なう表現がないか確認する「今だけ絶対お得」「人生が変わる治療」「今すぐ治すなら当院へ」医療広告として過度な煽りにならないよう、落ち着いた事実ベースの表現に整える
医師・専門家の監修内容に誤解がないか医師監修・専門家監修の範囲が実態と合っているか確認する「医師がすべて保証」「専門医が認めた確実な治療」監修者名、資格、監修範囲を明確にし、効果や安全性を保証するような表現は避ける

最上級表現や他院との比較表現はないか?

チェックリストの1つ目は、最上級表現や他院との比較表現の有無を確認することです。広告内に「No.1」「日本一」「最高」といった表現や、「地域で最も選ばれている」など、客観的な調査に基づかない比較表現が含まれていないかを確認しましょう。これらの表現は、比較優良広告とみなされる可能性があります。

治療効果を保証・断定していないか?

次に、治療効果を保証したり、断定したりする表現が含まれていないかを確認します。「100%安全」や「絶対に再発しない」といった表現は、誇大広告にあたるため使用できません。

「〜が期待できる」「〜の可能性があります」のように、効果が確実ではないことを示す表現に修正されているかを見直すことが重要です。

患者の主観的な体験談を要件を満たさず掲載していないか?

患者の主観的な体験談を掲載する際は、限定解除の要件をすべて満たしているかを確認することが重要です。治療内容や費用、リスクなどの情報が併記されているか、注意書きが記載されているかなど、定められた要件を一つずつチェックしましょう。

要件を満たせない場合は、体験談の掲載自体を見送る必要があります。

未承認の医薬品・医療機器に関する記述はないか?

最後に、国内で薬事承認されていない医薬品や医療機器に関する情報を広告として掲載していないかを確認します。未承認の医薬品などに関する広告は、薬機法によっても厳しく規制されています。自由診療で用いる場合であっても、その効果や安全性を広告でうたうことはできないため、記述内容には細心の注意が必要です。

規制遵守と信頼性向上を両立する「医師監修」の3つのメリット

医療広告ガイドラインの複雑な規制を遵守しつつ、患者からの信頼を得るためには、「医師監修」の活用が有効な手段となります。専門家である医師が広告内容をチェックすることで、規制遵守と信頼性向上を両立させることが可能です。

ここでは、医師監修がもたらす3つのメリットを解説します。

①医療的な正しさを担保し、広告表現のリスクを低減

医師監修の1つ目のメリットは、コンテンツの医療的な正しさを担保し、広告表現のリスクを低減できることです。医師の専門的な知見によって、どの表現がガイドラインに抵触する可能性があるかを判断する基準が明確になります。

専門家がチェックすることで、意図しない誇大表現や不適切な言い回しを未然に防ぎ、広告のリスク管理を強化できます。

②医師の経歴表示でコンテンツの専門性・権威性(E-E-A-T)が向上

2つ目のメリットとして、監修医師の氏名や経歴を表示することで、コンテンツの専門性と権威性が向上します。監修に携わった医師の実名、専門科、所属機関などを明記することは、Googleが検索品質評価ガイドラインで重視する「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」の向上にもつながると考えられています。

これにより、読者からの信頼獲得とSEOの両面で良い影響が期待できます。

③制作会社から医療機関への付加価値として提案できる

3つ目に、広告代理店やWeb制作会社が、医師監修をクライアントである医療機関への付加価値として提案できます。ガイドライン遵守という守りの側面だけでなく、コンテンツの信頼性を高めるという攻めの施策としても有効です。

規制対応に悩む医療機関に対し、具体的で効果的な解決策を提示することで、他社との差別化を図り、より強固な信頼関係を築くことにつながるでしょう。

競合と差をつける「攻め」の広告戦略!医師タイアップの活用法

医師タイアップって、有名な先生じゃないと効果が出ないんじゃないかと思って…うちのクライアントの診療科に合った先生がいるかどうかも不安です。

Medrockは500名以上の医師ネットワークから診療科別に最適な医師をマッチングします。有名かどうかより「専門性の一致」が重要で、整形外科・小児科・皮膚科など幅広い科に対応しています。

医師監修は広告のリスクを低減するだけでなく、競合と差をつける「攻め」の広告戦略にも活用できます。専門家である医師と連携したタイアップ企画は、コンテンツの質と信頼性を飛躍的に高めることが可能です。ここでは、医師タイアップの具体的な活用法を3つ紹介します。

専門医と連携した記事・動画コンテンツの共同制作

医師とのタイアップでは、特定の疾患や治療法に詳しい専門医と連携し、記事や動画などのコンテンツを共同で制作する方法があります。専門医がわかりやすく解説するコンテンツは、情報の信頼性が非常に高く、患者の深い悩みや疑問に応えることができます。

これにより、医療機関の専門性を効果的にアピールし、患者の受診動機を高めることが期待できます。

現役医師を招いたオンラインセミナー(ウェビナー)の開催

現役医師を講師として招き、オンラインセミナー(ウェビナー)を開催することも有効な戦略といえます。特定のテーマに関心を持つ潜在的な患者層に直接アプローチでき、リアルタイムでの質疑応答を通じて、参加者の疑問や不安を解消できます。

セミナーをきっかけに医療機関への信頼感を醸成し、新たな患者との接点を創出することが可能です。

監修済みコンテンツを医師コミュニティへ拡散し認知を拡大

医師が監修した信頼性の高いコンテンツを、医師向けのコミュニティを通じて拡散し、認知を拡大する方法も考えられます。例えば、フォロワー20万人規模の医師コミュニティで情報を発信することで、一般の患者だけでなく、他の医療従事者からの認知度も高まります。

これにより、紹介患者の増加や、地域連携の強化といった副次的な効果も期待できるでしょう。

Medrockが提供する病院広告のトータルサポート

Medrockでは、医療広告ガイドラインの遵守から、信頼性を高める医師のアサインまで、病院広告に関する課題をトータルでサポートします。500名を超える現役医師のネットワークを活かし、広告制作担当者様のお悩みに寄り添った最適なソリューションを提供します。

現役医師による医療広告ガイドライン準拠チェック

Medrockでは、現役医師が制作された広告コンテンツをチェックし、医療広告ガイドラインに準拠しているかを確認するサービスを提供しています。ガイドラインに抵触する可能性のある表現を特定するだけでなく、専門的な知見に基づいた具体的な代替表現まで提案します。

これにより、広告のリスクを最小限に抑えつつ、訴求力を維持することが可能です。

内科・皮膚科など診療科に合わせた専門医のキャスティング

Medrockは、内科、外科、整形外科、小児科、皮膚科、産婦人科、精神科など、さまざまな診療科の専門医をキャスティングできます。広告で訴求したい疾患や治療内容に合わせて、最も適した専門知識を持つ医師をアサインします。

当社の持つ現役医師500名以上のネットワークを活かし、貴社のニーズに最適な医師との連携を実現させます。

医師監修に関するご相談は無料オンライン面談から

医師監修の進め方や、医療広告の表現に関するお悩みは、Medrockの無料オンライン面談でぜひお気軽にご相談ください。「自院の広告表現がガイドラインに違反していないか不安」「医師監修を導入したいが、何から始めればよいかわからない」といったお悩みに、専門のコンサルタントがお応えします。

下記より、ご都合の良い日時をお選びください。

まとめ

病院広告の制作では、医療広告ガイドラインの禁止事項を理解し、客観的な事実に基づいた表現を徹底することが重要です。規制遵守と訴求力の両立に課題を感じる場合、専門家である医師の監修が有効な解決策となります。医師監修は広告表現のリスクを低減するだけでなく、コンテンツの専門性・権威性を高め、競合との差別化にもつながります。

Medrockでは、500名以上の医師ネットワークを活かした広告表現の監修や専門医のキャスティングを支援しておりますので、お悩みの方は無料オンライン面談からお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

Dr.ひろひろのアバター Dr.ひろひろ 整形外科医/産業医

整形外科医/産業医

整形外科専門医として急性期病院・クリニックにて保険診療に従事。
現場での診療を通じ、患者・医療者それぞれが抱える課題を認識し、医療とテクノロジーを横断した問題解決に取り組む。
総フォロワー数20万人を超える医師コミュニティ「Elite Doctors」を主宰。
全国、全診療科、あらゆる年代の医師ネットワークと知見を活かした事業共創・医療DX支援・組織開発を行っている。

著書に「クリニック経営者のためのゼロから始めるSEO集患術」等

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