医師監修の費用は、記事1本あたり15,000円〜35,000円程度が公開価格の目安です。商品監修やLP監修になると10万円〜、顧問契約では月額10万円〜が一つの水準になります。
ただし「要問い合わせ」としている事業者が多く、公開されている価格は一部です。この記事では、公開価格をもとにした相場、費用を左右する要素、見積もりで確認すべき点を整理します。
依頼先の比較は医師監修サービス比較13選、医師監修そのものの意味は医師監修とは?で解説しています。

医師監修の費用相場(依頼内容別)

公開されている価格を、依頼内容ごとに整理しました。記載のない事業者は「要問い合わせ」です。
| 依頼内容 | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 記事・コラムの監修 | 15,000円〜35,000円/本 | 商品紹介の有無で価格が分かれる事業者あり |
| プレスリリースの監修 | 100,000円前後/本 | 公開価格は限定的 |
| 商品の監修(成分・表現チェック) | 100,000円〜 | 商品の複雑さで変動 |
| LP・バナー・広告クリエイティブの監修 | 100,000円〜 | 構成・文案まで含む場合 |
| 医師の顔出し・コメント掲載 | 150,000円〜 | 出演範囲で大きく変動 |
| ウェビナー・セミナー登壇 | 200,000円〜 | 企画込みの場合 |
| 顧問・伴走型の継続契約 | 月額100,000円〜 | 相談し放題型 |
| 年間契約型 | 年間1,000,000円〜 | 大手グループ提供のサービス例 |
記事監修は1本単位で依頼でき、商品やLPの監修は10万円台からというのが、公開価格から読み取れる相場感です。
出典は各社の公式サイトに掲載された料金です。価格は改定されるため、依頼時に最新の情報を確認してください。
「要問い合わせ」が多い理由
医師監修の価格を公開していない事業者が多いのは、依頼内容の幅が広いためです。
同じ「記事監修」でも、2,000字のコラムと1万字の専門解説では、医師の稼働時間が数倍違います。専門科の希少性、医師の知名度、修正回数によっても変わるため、一律の価格を出しにくい構造になっています。
公開価格のある事業者は、依頼内容を定型化することで価格を固定しています。定型に収まる依頼であれば、公開価格のある事業者のほうが見積もりが早く済みます。

費用を左右する5つの要素
見積もりが上下する主な要因です。依頼前に自社の条件を整理しておくと、見積もりの精度が上がります。
- 監修する分量 — 文字数、ページ数、商品点数
- 専門科の希少性 — 内科・皮膚科は依頼しやすく、専門性の高い診療科は単価が上がる
- 監修者の開示レベル — 氏名・顔写真・経歴の掲載可否で価格が変わる
- 修正の回数と範囲 — 指摘のみか、リライト提案まで含むか
- 納期 — 通常納期か特急対応か
監修者の開示レベルで価格が変わる
「監修者として氏名と顔写真を掲載できるか」は、価格に直結する条件です。
医師にとって、名前を出すことは自身の信用を預けることを意味します。そのため匿名の内容確認より、顔出し・実名掲載のほうが単価は高くなります。E-E-A-Tの観点で監修者表示を活用したい場合は、この条件を見積もりの前提に含めてください。
指摘のみか、修正案まで含むか
「この表現は薬機法上使えない」という指摘だけで終わるサービスと、代替表現まで提示するサービスがあります。
社内にライターがいない場合、指摘だけ受け取っても前に進みません。 修正案まで含むかどうかで、実質的な作業負荷が大きく変わります。費用差だけで比較しないでください。

依頼先の種類と費用の傾向
医師監修の依頼先は、大きく3つに分かれます。
| 依頼先 | 費用の傾向 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 医師監修サービス(専門事業者) | 公開価格あり、中程度 | 継続的に複数本を依頼する、法令対応も任せたい |
| 個人の医師に直接依頼 | 交渉次第、安価になる場合も | 特定の医師との関係がある、単発の依頼 |
| クラウドソーシング・マッチング | 比較的安価 | 単発、予算を抑えたい、自分で医師を選びたい |
専門事業者に依頼する場合
医師のネットワークを持ち、案件に合う医師を割り当てる形式です。薬機法・景表法のチェックを同時に行える事業者もあります。
法令対応と医学的な正確性を一度の工程で確認できる点が、専門事業者の実務上の価値です。監修とは別に薬機法チェックを外注すると、判断の整合が取れなくなります。
個人の医師に直接依頼する場合
知人の医師や、取引のある医療機関に依頼する形式です。価格は交渉次第で、事業者経由より安くなることがあります。
一方で、医師本人が薬機法や広告規制に詳しいとは限りません。医学的な正確性の確認と、広告表現の可否判断は別のスキルです。直接依頼の場合、後者は自社で担保する必要があります。
クラウドソーシングで依頼する場合
医師限定のクラウドソーシングやマッチングサービスを使う形式です。医師を自分で選べる点と、比較的安価な点が特徴です。
継続性と品質の安定は、選んだ医師しだいになります。単発の依頼には向きますが、複数本を継続する場合は管理コストが上がります。
見積もりで確認すべき7項目
- 監修費の対象範囲(文字数・ページ数・商品点数の上限)
- 監修者の氏名・顔写真・経歴を掲載できるか
- 修正対応の回数と範囲(指摘のみか、修正案まで含むか)
- 薬機法・景表法のチェックが含まれるか、別料金か
- 納期と、特急対応の可否・追加費用
- 監修者の専門科が依頼内容と合っているか
- 監修後に内容を変更した場合の再監修の扱い
7番は見落とされやすい項目です。監修後に自社で文章を修正すれば、監修済みとは言えなくなります。軽微な修正の扱いを事前に決めておいてください。
費用対効果の考え方
医師監修の費用は、単独で判断するものではありません。監修がないことで発生するコストと比較してください。
- 薬機法違反による行政指導・措置命令と、その公表による信用低下
- 広告審査に落ちて出稿が止まる期間の機会損失
- 医学的な誤りによる訂正・削除対応と、その工数
- E-E-A-Tの不足で検索順位が付かず、コンテンツ投資が回収できない状態
記事1本の監修費が数万円であるのに対し、広告が止まった期間の損失や、行政処分の公表による影響は桁が違います。 費用対効果は、この非対称性を前提に判断してください。
薬機法違反の具体的なリスクは薬機法とは?、監修が検索評価に与える影響はYMYLのSEO対策で解説しています。
Medrockの医師監修サービスの費用
Medrockの医師監修は、依頼内容を9つのカテゴリに分けて価格を設定しています。
| カテゴリ | 内容 | 費用 |
|---|---|---|
| コンテンツ監修 | SEO記事・コラム・SNS投稿の医療表現監修 | 15,000円〜/本 |
| 商品監修 | D2C商品の成分チェック・使用感確認・表現指導 | 100,000円〜 |
| 法令対応 | 薬機法・景表法の事前レビュー・表現調整 | 100,000円〜 |
| 医師タイアップ | 顔出しコメント・SNS投稿・インタビュー動画出演 | 150,000円〜 |
| マーケティング・PR | LP・バナー・マンガ広告の構成/文案+監修 | 100,000円〜 |
| ウェビナー | 医師登壇ウェビナー・啓発セミナー企画 | 200,000円〜 |
| 調査 | 医師/生活者アンケート設計・分析・インタビュー | 100,000円〜 |
| 顧問・伴走型 | 継続的な相談・監修 | 月額100,000円〜 |
500名超の医師コミュニティから、依頼内容に合う専門科の医師を割り当てます。監修と薬機法・景表法チェックを同じ工程で行えるため、法令対応と医学的正確性の判断が分かれません。
初回は無料のオンライン相談で、依頼内容の整理と概算の提示を行っています。
よくある質問
1記事だけの依頼はできますか
事業者によります。記事監修を1本単位で受けている事業者は複数あり、公開価格で15,000円〜35,000円程度が目安です。まず1本で試してから継続を判断する方法が取れます。
監修者の名前を出さない場合は安くなりますか
匿名での内容確認は、実名・顔出しより安価になる傾向があります。ただしE-E-A-Tの観点では、監修者を明示するほうが評価されます。目的に応じて判断してください。
医師に直接頼むほうが安いですか
交渉次第で安くなる場合があります。ただし薬機法や広告表現の可否は、医師の専門外であることが多く、その確認は自社で担保する必要があります。
監修後に自社で文章を直してもよいですか
軽微な修正でも、監修済みと表示する範囲に影響します。修正後の再監修の扱いを、契約時に決めておいてください。
費用を抑える方法はありますか
依頼内容を定型化し、公開価格のある事業者に複数本まとめて依頼すると、単価交渉がしやすくなります。また、社内で薬機法の一次チェックを済ませてから監修に回すと、修正回数が減り結果的に費用が下がります。
まとめ
- 記事監修は15,000円〜35,000円/本、商品・LP監修は10万円〜、顧問型は月額10万円〜が公開価格の目安
- 「要問い合わせ」が多いのは、依頼内容の幅が広く一律価格を出しにくいため
- 費用を左右するのは分量・専門科・監修者の開示レベル・修正範囲・納期の5要素
- 指摘のみか修正案まで含むかで、実質的な作業負荷が大きく変わる
- 見積もりでは監修後の修正の扱いを必ず確認する
- 費用対効果は、監修がないことで発生するコストと比較して判断する
まず依頼したい内容(記事か商品かLPか)と分量を整理し、監修者の氏名・顔写真を掲載したいかを決めてください。この2点が決まれば、見積もりの精度が上がり、事業者間の比較がしやすくなります。


